2008-07-11

コジマに是正指導 派遣ヘルパーに社員同様の指示・命令

:::引用:::
家電量販店大手「コジマ」(宇都宮市)が、東芝系列の販売会社(東京)から送られた「ヘルパー」に対し、雇用関係がないのに直接指示・命令して店舗 で販売などをさせたとして、大阪労働局から職業安定法に基づく是正指導を受けていたことがわかった。ヘルパーを事実上、自社の従業員のように使い、人件費 削減につなげていたとみられる。

 関係者によると、コジマは今年4月、東芝系販売会社が人材派遣会社(東京)を通じて大阪府茨木市の「NEW茨木店」に送った50代の男性ヘルパー に指示・命令して、東芝以外の他社製品を売らせたり、早出や残業をさせたりしていた。「コジマ」のロゴ入りの名刺を渡していたほか、販売情報を管理するの に必要な番号も与えていたという。

 男性は労働者派遣事業法上、東芝製品に関する客への説明しかできないヘルパーとして人材派遣会社と労働契約を結んでいた。大阪労働局は男性からの 通報を受け、5月中旬に立ち入り調査。勤務ダイヤなどから、コジマ側がこの男性に違法に指示・命令していたことが裏づけられたとして、6月19日に是正指 導したという。

 また、コジマの店舗に監督者を置いていなかった東芝系販社と人材派遣会社についても、それぞれ職業安定法と労働者派遣事業法に基づき是正指導した。

 ヘルパーをめぐっては、家電メーカー側が販売力の強い量販店に送って自社製品の売り上げ増を図る一方で、量販店が人件費削減のために要求するケー スもある。ヘルパーを送ること自体は違法ではないが、派遣元に監督責任が生じる。昨年以降、「ミドリ電化」(兵庫県尼崎市)が同様の是正指導を受け、「ヤ マダ電機」(前橋市)も大阪労働局の立ち入り調査を受けている。

 〈コジマの総務担当者の話〉 是正指導を受けたのは事実。各地でヘルパーの問題が起きたことを受け、社内研修などをしていたところだった。現在、改善策をまとめている。
●●コメント●●

0 件のコメント: