2008-07-28

中国語検定試験を日本導入 セリングビジョン社長・岡部秀也氏

:::引用:::
 ■政府から事務局認定/将来100万人受験へ

 東京電力発ベンチャーで、企業向けのIT(情報技術)システム販売・研修・コンサルティング事業を展開するセリングビジョン(東京都港区、TEL03・5251・3101)が中国語検定試験事業を始めた。岡部秀也社長に内容と狙いを聞いた。

 --中国語検定試験とは

 「中国政府が認定したものとしてビジネス中国語検定試験(BCT)、漢語水平考試(HSK)、子供・青少年向け中国語検定試験(YCT)の3種類があ る。このうち当社はBCTとYCTの日本事務局を中国政府から受託している。BCTは、英語検定試験のTOEIC(トーイック)に相当するもので、中国と の貿易、契約、交渉などビジネスを行う上で役立つ実用的な中国語能力を身に付けようという人に向いている。YCTは15歳以下が対象で、中国語で一般的な コミュニケーションを目指す人のためのものだ」

 --いつから始めたのか。また、今年の予定は

 「BCTもYCTも、日本では昨年秋に初めて導入。BCTは延べ504人、YCTは約200人が受験した。おかげさまで、今年はそれぞれ2回ず つの実施を受託した。BCTは8月30日と11月22日。YCTは5月に続いて、10月に実施する。BCTの方は約2000人ずつ受験すると期待してい る。この成果によって、3年、5年と長期的に受託していくことになると思う」

 --BCTの試験内容は

 「『ヒアリング・読み書き』『会話・作文』の2種類があり、受験料はそれぞれ4000円だ。学生には割引制度がある。東京、大阪、名古屋、福 岡、仙台に試験会場を用意しているが、企業や学校などで50人以上がまとまって受験する場合には、その企業や学校で実施することもできる」

 --新規事業としての期待は

 「すでに日中間の貿易額が日米間を上回るなど、これから日本企業の中国ビジネスはますます拡大する。このため、BCTにチャレンジしようという 人もどんどん増えるだろう。これまで、各種経済団体や大手企業に説明して回ったが、反響は非常によく、興味を持ってくれている。BCTの日本での受験者は 2年後に1万人になると思う。英語のTOEICは現在、日本で年間約150万人が受験している。BCTも将来は、同100万人程度にしたい」
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