【北京=多部田俊輔】中国政府は8月1日、独占禁止法を施行する。カルテルや市場シェアが高い企業の「支配的地位」の乱用を禁止し、海外企業を含 めた企業のM&A(合併・買収)を規制する。中国企業だけでなくトヨタ自動車など日米欧企業の中国法人も対応に乗り出した。北京五輪を前に経済ルールを国 際水準に近づける狙いだが、細則などが未定のままで、当局が今後個別の事例で示す判断にどれだけ透明性があるかが焦点だ。
独禁法は昨年8月末に成立した。従来は「不正競争防止法」や「価格法」でカルテルなどを禁止してきたが取り締まりは不十分だった。中国 ではカルテルや支配的地位の乱用が悪いという意識も低かったため、その改善を狙って先進諸国に準じたとする独禁ルールの制定に踏み切った。●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿