[北京 25日 ロイター] 中国共産党機関紙である人民日報は25日、政府のマクロ経済政策はインフレを抑制しながらも景気の急激な減速を防ぐものでなくてはならないとする記事を掲載した。
海外版の1面に掲載されたこの記事は、「インフレを抑制するために経済成長を犠牲にしてはならない」との立場を明らかにしており、2007年から実施されている金融引き締め策を今後も維持すべきか、政権中枢部で議論が活発に行われていることを示唆している。
一連の引き締め策と世界的な需要の低下を受け、中国の経済成長率は、第2・四半期には前年比で10.1%と、第1・四半期の10.6%から若干低 下した。07年全体の成長率は11.9%だった。また、インフレ率も、6月には7.1%と、2月に付けた12年来の高水準の8.7%から低下している。
人民日報の記事は「インフレ抑制策を実施する時は、スタグフレーションと景気のハードランディングを防がなければならないという警告を、経済の現在の状態から読み取ることができる」としている。
また、通貨当局は人民元のレートを安定させ、中国人民銀行(中央銀行)の引き締め策を微調整し、財政政策を多用するべきだとしている。
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