2008-07-28

日本語は難しいが、勉強できるのはうれしい

:::引用:::

◇難しいけれど、勉強できるのがうれしい--山口さんら

 「日本語は難しいが、勉強できるのはうれしい」。横浜市戸塚区に住む中国残留孤児の山口章雄さん(71)らが、横浜中国帰国者自立センター(同市中区)の「初級日本語教室」で学んでいる。

 山口さんは青森県出身。2歳の時、家族とともに開拓団で旧満州(現中国東北部)へ渡り、8歳で終戦を迎えた。逃避行の中で、父が病死し、きこりの養父のもとに預けられた。中国名は「関風山」。

 「9歳から山の中で木を切り、焼いた炭を馬で運んだ。山間部で学校はなく、中国では学校に行ったことが1日もなかった」

 成人後は黒龍江省の炭坑で働き、結婚。39歳で訪日し、青森県で父の兄らと会った。6年後に妻と子供4人を連れ帰国し、県内の鉄工場で働いた。4人の子供は今では看護師などになり、孫は8人いる。

 「初級日本語」を学ぶのは、山口さんら60~70代の男女24人。週3日、午前10時から2時間、講師について勉強する。「郵便局にて」の授業では、講師が「船便は『ふねびん』ではなく『ふなびん』と発音する」と言うと、全員で暗唱した。

 「五木ひろしの歌が好き」という山口さん。来春まで勉強を続ける。

 センターは「日本語ができず、地域で孤立しがちな孤児が多い」と中級日本語教室も開いている。【網谷利一郎】


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