国境侵入のタイ軍２００人に カンボジア政府が発表

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　【プノンペン１６日共 同】カンボジア政府スポークスマンのキュー・カナリット情報相は１６日、記者会見し、世界遺産登録が決まった同国のタイ国境にあるヒンズー寺院遺跡「プレ アビヒア」付近に国境を越えて侵入したタイ軍兵士の数は、前日の約１７０人から約２００人に増加したと発表した。

　情報相は「状況は緊迫しておらず、安定している」とした上で、「カンボジア側が武力に訴えることはなく、タイ側も同様だろう」と強調。「両国政府の協議で、この問題は今週中に解決されるだろう」と述べた。

　一方のタイ政府はタイ軍兵士のカンボジア領土侵入を否定している。

　侵入をめぐる両国の見解の相違は、同遺跡の周縁部で両国が主張する国境線が異なることに起因しているが、カンボジア政府によると、今回のタイ軍は過去に踏み込んでこなかったカンボジア側の地域へ２００－３００メートル侵入しているという。

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