2008-07-07

「前進なく失望」 中国政府との対話でダライ・ラマ特使

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 【ニューデリー=長沢倫一郎】チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使であるギャリ氏とギャルツェン氏は5日、インド北部ダラムサラで 記者会見し、1―2日に行われた中国政府との対話について「(チベットの自治権拡大などで)期待していた前進が得られず、ダライ・ラマは失望している」と 述べ、中国政府の強硬姿勢を批判した。次回の対話は10月に開くことで合意したと語った。  過去の対話にも参加している両特使は「今回は一連の協議のなかで最も難しかった」と指摘。中国側が対話に応じたのは「時間を稼ぐととも に北京五輪を成功させることに狙いがあるのではないか」と述べた。中国側には「このままでは対話を続ける意味がない」と伝えたという。チベット亡命政府報 道官は中国側出席者のレベルが上がったことを評価していたが、中国側の姿勢に変化はみられなかった。
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