2008-06-17

日本語教室:外国人同士で「日本語」授業 習得の壁やコツを母国語で伝授 /岐阜

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◇岐阜のボランティア団体「鮎の会」

 日本語教育ボランティア「鮎(あゆ)の会」が岐阜市で開いている日本語教室で今年1月、外国人が外国人に日本語を教える授業が始まった。日本語に 初めて触れる外国人に、会員が日本語だけで教えるのは難しいと取り入れた手法で、日本語を習得する際にぶつかる壁や、コツなどを母国語で教えてもらえる と、日本語初心者の外国人に好評という。【石山絵歩】

 外国人先生のスイス人、ユディット・フィッシャー大沢さん(46)はフランス語、ドイツ語、英語、日本語を話す。1年半前に夫の仕事の関係でドイ ツから来日したクラウディアさん(45)の授業では、「○○ください」と「○○おねがいします」の違いを勉強。フィッシャーさんがドイツ語で「水や食べ物 はどちらでもオーケー。でも会計の場合は、『会計ください』とは言わず、『会計お願いします』となる」などと教えた。

 クラウディアさんは「日本語をあまり知らないので、ドイツ語で説明してもらうと分かりやすい」。フィッシャーさんにとっても「正しい日本語を教えなくてはと責任を感じるが、自分にとっても日本語の勉強になる」のだという。

 この日本語教室の生徒は現在約60人で、マンツーマンの授業だ。フィッシャーさんと台湾出身の女性が外国人先生として活躍している。

 鮎の会代表、藤田いづみさんは「これまで日本人ボランティアが日本語で教えてきたが、初級レベルの生徒に日本語だけで授業するのは限界があった。 母国語で日本語を学ぶ方が分かりやすい。外国人が日本語を学ぶ際に、どのような部分が間違いやすいのかなどを私たちも教えてもらえるので、日本人が外国人 に教える際に役立つ」と、外国人が教えるメリットを説明する。

 鮎の会の日本語教室は毎週火-金曜日の午前10時からと午後1時から各1時間半、JR岐阜駅に隣接する生涯学習拠点施設「ハートフルスクエアーG」2階の市民活動ルームで開かれている。この時間帯に訪れれば、教室について説明を受けられる。


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