九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻(ビジネス・スクール)は20日、来年度の入学試験を中国・大連でも実施することを明らかにした。少子 化による大学全入時代をにらみ、海外で一般入試を行う大学は私大を中心に増えつつあり、九大も初めて実施する。九大は「アジアの優秀な人材獲得をめぐる大 学間の競争は激しくなっており、こちらから乗り込んでいく」としている。
九大ビジネス・スクールは主に社会人を対象にし、2年間の課程で 経営学を履修。修了時に経営学修士(MBA)を授与する。大連での入試は書類選考による1次試験合格者を対象に11月6日、教員3人の日本語による面接 (2次試験)を行う。合否は、同月8、9日に福岡市内で開く面接の受験者と同条件で判定する。
九大ビジネス・スクールは「アジアで活躍で きる人材の育成」を掲げており、中国、タイの12大学と提携し、交換留学などを制度化している。在学生・修了生のうちの外国人率も14%を占めているが、 現状の入試では1次試験合否判定後、面接までの期間が短く、中国の受験希望者から「ビザ取得が間に合わない」など、対応を求める声が寄せられていた。
入試会場に大連を選んだことについて九大は、中国の他地域に比べ外語大学の日本語教育体制が充実していることや、日本企業が多いことを挙げている。日系企業や提携大学を通じて、学生募集を告知していくという。
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