外国人伸び率は過去最高
2007年に県内を訪れた観光客数は2938万6093人で、3年連続の増加だったことが、県の集計(速報値)でわかった。宿泊客数、観光消費額とも増えており、外国人観光客数の前年比伸び率は過去最高の17・5%増となった。(津江秀晃)
県観光振興推進本部の発表によると、観光客数は前年比1・7%増。うち宿泊客数は1152万4031人で、3・6%増えた。
地区別で、観光客数が最も多かったのは「佐世保・東彼」の827万人で、4・6%増。大規模改装を行っているハウステンボスや西海パールシーリ ゾートの集客が伸びたことなどが要因。韓国からの入国者増が続いている「対馬」は76万人で、6・1%増と伸び率が最も高かった。
「長崎市・西彼」は582万人で、0・4%減。06年の「長崎さるく博」の反動や長崎くんちの開催期間が天候に恵まれなかった一方、ランタンフェスティバルが過去最多の人出だったことなどから、「最小限の目減りに食い止めた」と評価した。
外国人観光客は91万9998人で、前年を13万人上回った。アジアからの客が80万人を占め、うち51万人が韓国から。積極的な誘致活動に加え、ビザ免除や円安ウォン高傾向で、気軽に訪れる人が増えたという。
観光消費額は2599億円(58億円、2・3%増)で3年連続増加。1人当たりの平均消費額は、日帰り客6068円(43円増)、宿泊客1万8755円(82円減)で横ばいだった。
修学旅行宿泊数は1・5%減の38万9676人で、調査・公表を始めた00年の66万9885人から7年連続で減少した。ただ、官民挙げて誘致活 動を行ってきた島原市が25・2%、佐世保市が21・4%と大幅な増加を見せている。同本部は「沖縄人気に陰りが見え、関東、関西の学校が行き先を見直し ていることがプラスに作用した」と分析している。
同本部の織方國勝本部長は「少子高齢化が進む中、全体的に大変良い結果が出た。しかし、今後は燃油や物価の高騰の影響で、予断を許さない状況。リピーター、外国人客のさらなる誘致や、修学旅行を増加に転じさせることが必要だ」としている。
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