2008-06-23

中国で人材紹介 日米火花 米大手ロバートハーフ 来年進出

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経済発展が著しく、ホワイトカラーを中心とする高度人材需要が急速に増大する中国で、日米人材サービス会社が事業展開で火花を散らしそうだ。

 米人材紹介会社大手のロバートハーフインターナショナル(カリフォルニア州)が来年中に中国に進出することが22日までに分かった。日系の人材サービス 会社はパソナグループ、テンプスタッフ、インテリジェンス、リクルートなどが中国に進出しており、人材紹介会社としては世界最大手クラスのロバートハーフ 参入によって、経済成長が続く中国の人材ビジネスを巡る競争が激化しそうだ。

 ロバートハーフは世界19カ国に拠点があり、アジア・パシフィック地域は、オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポール、香港に現地法人があ る。財務・会計・金融・IT向けの高度人材の転職紹介に注力している。同地域を統括するディビッド・ジョーンズ・マネージングディレクターは、「北京五輪 後に中国経済は成長率が鈍化するかもしれないが、伸び続けるのは間違いない」として、中国進出を決めた。

 中国の労働法制は1月から改正されて、原則有期雇用だったのが、有期雇用の契約更新3回目から終身雇用が義務づけられた。このため、雇用契約期間は長期 化の傾向にある。人材サービス会社も新労働法制に合わせて戦略を練り直しているが、「当社は経営層に近い高度人材の紹介なのでもともと労働法制変更の影響 はない」(ジョーンズ氏)という。

 同社のアジア・パシフィック地区の売上高はここ数年は毎年2倍の伸びを示している。5月にオーストラリアのパースに同国内2番目の拠点を開設した。来年 からの中国展開では、まず上海に拠点を設け、北京、深センと3拠点体制にする。 世界各国から企業が中国に進出しており、日系以外の国からも人材サービス 会社が相次いで中国に進出している。現地でも起業家が相次いで人材サービス会社を立ち上げており、競争は厳しい。ロバートハーフは、会計士などの資格を持 つ高度人材を企業のマネジメント層として派遣・紹介することで差別化する。
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