2008-06-02

[業界人コラム]要求人材に対する位置づけ

:::引用:::
国における人材とそのかかわり方(6)

  前回は履歴書の書き方についてお話しました。今回は履歴書審査にPASSしたあとの、面接についてお話します。とくに企業の方、必見です。

   面接をされている方はもちろんご存知だと思いますが、あえて今回はその面接の際の要求人材に対する位置づけを考えていただきたいと思います。実際に面接 時は、会社流、自己流というのがありますが、会社に所属する限り、会社の利益をまず考え、どのような人を採用すればいいか考えると思います。では、早速で すが、簡単にお話してみましょう。

WEBでの人材募集にしても、人材紹介に依頼して人材募集するにしても、明確なジョブディスクリプションがなければ、面接の際に、いちいち確認しなければならないですし、手間も時間もかかります。これをはっきりさせて募集してみてはいかがでしょうか?例えば営業なら、

  日本語検定一級保持者
  大専(短大)以上の学歴
  日系企業での1年以上の勤務経験
  給与は手取りで4000-6000元
  上海語できる方優先

   スキルが必要な専門職なら、加えて、財務なら会計資格、人事なら人事経験、技術ならその技術に精通している人となります。ここまではいいのですが、会社 として、また企業としてどのような人物を求めているかもはっきり書かなければなりません。企業の要求は多いのですが、実際に入社した人がどのようなポジ ションになるかが、採用の時点で明確になっていない企業がほとんどです。部下が何人になるとか、具体的な仕事の範囲(中国国内だけのやり取りまたは、日本 を含む海外とのやり取り)、会社の性質(伝統的やり方なのか、もっと戦略的やり方を望むのか)などです。

  採用担当者はいつも、会社に とって必要な人のスキルや能力を確認しますが、反対に求職者にどのような環境を与えられるかは、全然面接時に話しにあがりません。むしろ、入社してから、 あれもこれもとなるので、研修期間中、短期間でにやめる人も出てきます。私が以前紹介した企業で特徴的な企業がありました。そこは前職での経験はそこまで 重視しないが、ガッツをもった人。実際に経験豊富な人よりも、企業側でいろいろ教えて、それに応えられる人でした。

  求職者側にも、企 業は優良企業と話をしましたが、残業も多く、出張も多いので、よっぽどの体力に自信と精神力がないと耐えられないということで話をしました。私からの紹介 で7-8人入社しましたが、やめたのは2人。入社後のジョブディスクリプション(仕事内容)をきちんと話すことが、お互いのミスマッチを防ぐことになりま す。あわせてポジショニング(会社内の位置づけ)も是非考えて面接をしてみてはいかがでしょうか?写真は北京で行われた就職説明会の様子。

筆者:橋本哲哉(はしもと てつや、ICHIコーポレーション 副総経)
提供:ウェネバービジネス

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