2008-06-18

中国最大1000万羽規模 三井物産とイセグループ 鶏卵事業、食料需要増で拡大

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三 井物産は17日、鶏卵最大手のイセグループ(富山県福岡町)との合弁で中国で展開に乗り出した鶏卵事業について、ニワトリの飼育数を当初の280万羽から 4~5年後をめどに1000万羽に拡大する計画を明らかにした。中国の爆発的な食料需要の増大に対応したもので、同国内では最大の鶏卵事業者となる。中国 進出が相次ぐイオンやイトーヨーカ堂、セブン-イレブンなどの日系スーパーやコンビニのほか、米ウォルマート・ストアーズや仏カルフールなどで販売する計 画だ。

 三井物産とイセグループ傘下の米国法人・イセアメリカは、今年1月に持ち株会社を設立。中国での鶏卵事業に乗り出した。出資比率はイセが55%、三井物 産が45%。すでに北京に実質的な本社となる「北京伊勢農業」を立ち上げ、三井物産が約20億円を拠出して、農場整備などの準備を進めている。今年末には 約2890万羽で鶏卵事業を本格的にスタートさせる計画だ。09年度に約5万トンを生産し、売上高は日本円で約80億円を見込んでいる。

 生産した卵は、北京や広州など富裕層が多い地域を皮切りに、「安心・安全」のブランドイメージを打ち出し、日系や外資系スーパーなどで販売する。

 早ければ3年後の11年度をめどに合黒字化を達成。事業規模も毎年、拡大していき、12~13年度には飼育数を4倍近い約1000万羽とする計画だ。現 在、中国では約300万羽を飼育する韓偉(ハンウェイ)(本社・大連)が最大手で、1~2年後には同社を抜くのは確実という。

 約1000万羽規模でも、中国でのシェアはわずか1%程度にとどまるため、「長期的には中国内で1億羽体制を目指していきたい」(三井物産食料・リテール本部)としている。

 三井物産とイセグループは約40年間、飼料などの取引関係があり、米国で鶏卵事業を共同展開したこともある。

 中国では経済成長に加え、人口増加で食料需要が増大。中国による“爆食”が世界的な食料価格の高騰の一因といわれている。

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