四川省の不動産業界から5日得た情報によると、地震発生後、不動産投資企業は成都市から撤退しないだけでなく、逆に追加投資を計画しているという。 成都市青羊区で4日に行われた「投資プロジェクト調印セレモニー兼企業商談会」の席上で、城市名人酒店グループ、香港大中華停車場発展有限公司、成都漢景 実業有限公司、四川盟宝実業有限公司の4社は、青羊区と総額40億元に上る投資プロジェクトに関する協議書に調印した。これは地震発生後、青羊区で調印さ れたプロジェクトの中で投資金額が最大のものである。
各社のプロジェクト内容は次の通り。四川盟宝実業有限公司は10億元を投資し、青羊区に同社の総本部および携帯電話端末の製造工場建設プロジェクト を計画中。成都漢景実業有限公司は10億元以上を投資し、天府広場に中核となる商業ビルやオフィスビルを建築する。また名人城市酒店(中国)有限公司は総 投資額を約69億2500万元(1億ドル)まで増額し、中国地区総本部を香港から青羊区へ移転。香港大中華停車場発展有限公司は10億元を投資して成都市 で駐車場の建設と経営管理業務を展開するという。またこれ以外に、元の文化宮の跡地を購入した香港華人置業集団の超高層ビル「愛美高」建設プロジェクトが 年内に着工するという。同社の中国業務部華西区主管・鄭孝仁氏が4日明らかにしたところによると、このプロジェクトは、大型百貨店をはじめ、映画館、レス トラン、超高級オフィスビル、5つ星レベル以上の最高級ホテルなどを一体化させた、投資額40-45億元、建築面積7万平方メートルにおよぶ総合建築プロ ジェクトになるという。
なおプロジェクトで計画されている3棟のタワー式高層ビルの内の1棟は、高さ195メートルあり、完成すると成都市で1番高いビルとなる。また、地 震に関する安全対策について鄭氏は「四川大地震の発生後、我々は計画中のすべての高層ビルの耐震基準レベルを1級から特別1級へと引き上げ、高強度の鋼製 芯材入りのコンクリートを採用し耐震能力を向上させていく。これらの対策を講じた上で『愛美高』建設プロジェクトを年内に着工する予定である」と語った。 (新華社配信=日中経済通信06月06日)
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿