在日外国人の支援に取り組む「外国人労働者奈良保証人バンク」の山本直子事務局長が２９日、奈良市の県女性センターで「外国人労働者と人権」と題して講演した。アムネスティ・インターナショナル日本奈良グループが招いた。
山本事務局長は９２年のバンク設立以来「相談者が後を絶たない」と問題の根深さを指摘。最近の相談として、在留資格を持たない両親が長く暮らした 日本から強制送還され、子どもたちと離ればなれになってしまった事例や、日本人の夫による外国人妻への暴力、劣悪な労働環境下で働く研修生の問題などを挙 げた。
「我々にできることは？」との来場者の質問に、山本事務局長は「研修生らは特に外部と遮断された環境にある。接触する機会があれば『ＳＯＳを発信していいんだよ』と伝えて」と話していた。【泉谷由梨子】
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