「中国式エステ」を装う風俗店が西三河地方から一掃されたことが県警保安課の調べで分かった。研修目的で来日した中国人女性らに性的サービスを行わせるのが特徴で、約2年前から西三河で出店が相次ぎ、県警は昨年11月から摘発を強化していた。
県警保安課は今月5日、西三河地方で最後に残っていた豊田市明和町の店を摘発した。「中韓式エステ」と宣伝していたが、実態は男性客に性的サービ スを提供する違法の風俗店。経営者の中国人の女(40)を風営適正化法違反(無届け営業など)容疑で、従業員の中国人の女(34)を出入国管理法違反(不 法残留)容疑で逮捕した。従業員の女は07年8月に研修名目で来日していた。
県警保安課によると、西三河では中国式エステなどを装う風俗店が最盛期には14店に上った。同課は昨年11月以降、11店を摘発し、3店を廃業に 追い込んだ。摘発した店の経営者はいずれも中国人か、中国人と日本人の夫婦だった。働いていた中国人女性は計29人。このうち17人が元研修生か技能実習 生で、口コミで店を紹介された。従業員は「はじめから不法就労するつもりだった」「研修の収入が思ったより少なかったから」などと供述しているという。
国際研修協力機構によると、外国人研修生の受け入れ数は年々増加。愛知、岐阜両県で06年に受け入れた研修生は約8800人で、4年前の2・3倍に上る。
県警は「違法営業の風俗店は不法就労の受け皿となっている。今後は他地域に移動して出店する可能性もある」と警戒を強めている。●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿