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韓国、中国、日本の三カ国出身者がそれぞれの言葉を教える言語スクールが石巻市に開設された。石巻地方で暮らす外国人にレベルが一歩高い日本語を習得して もらう。韓国語、中国語を覚えたい人には、それぞれを母国語とする先生が会話力を中心に指導。国際理解の輪を広げる活動を目指す。
石巻市向陽地区コミュニティセンターを教室とする「ハヨン・インターナショナルスクール」で、韓国出身で食ビジネスを起業している梶原美佳さん(四三)=石巻市大森=が開設した。食品のブランド名にもしているハヨン(河栄)は韓国語で「神様の永遠」という意味という。
梶原さんは嫁いで来日したばかりのころ、言葉の壁に苦しんだ。日本語を上達して仕事を身につけたいと思ったが、石巻地方には初歩的な会話を教える場所し かなく、仙台まで通って会話力を磨いた。同じ苦労をしている石巻在住の外国人のために日本語教室を始めたいと、ずっと考えていた。
「日本で生活しようと思い立つような外国人は、自分を高める意識が高いはず。日本語検定をクリアできる力をつければ、いろいろな仕事をできるし、生活のレベルも上がる」と梶原さんは話す。
日本語教室は「初級・ビジネス」と「検定」の二コースを設け、火曜と金曜の週二回。
指導を受けている韓国出身の中里望美さん(四八)=石巻市向陽町=は「生活に困らない日常会話はできるが、漢字の読み書きも覚えたい。難しいけれど、頑張って日本語検定一級に挑戦したい」と目標を掲げる。
石巻在住の外国人を支援している「国際サークル友好21」は週に一度、日本語の基本をボランティアで教えている。
事務局を務める清水孝夫さんは「ボランティアでは基礎を教えるのが精いっぱい。レベルが上の日本語を習うなら、仙台の学校に行くしかなかった。石巻にスクールができたのは、とても素晴らしいこと」と、梶原さんの活動をたたえる。
韓国語の教師は梶原さんが自ら担当。中国語は友好21日本語教室の一期生で、通訳サポーターとして活躍している畢麗君(び・りじゅん)さんが指導している。在日外国人二世のための母国語レッスンも受け付けている。
レッスンは中国語と韓国語が九十分(週一回)、日本語が百二十分で、それぞれ有料。問い合わせは梶原さん(62)1202、090(2603)4879へ。
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