2008-07-04

【中国ビジネスこぼれ話】(7)日本語 だから一番人気

:::引用:::
いま中国で日本語の学習熱が盛んだ。DTSが業務をお願いしている中国の協力企業のあるトップなどは、私より立派な日本 語を話し、電子メールも慣用的な表現を巧みに使いながら実に読みやすい文章を書く。語学は教室で習うのではなく、コミュニケーションを通して磨いているの だろう、と感じる。

 DTSが事務所を置く大連は、中国のなかでも特に日本語の学習が盛んな地域。大学、専門学校では、どの学科を選択しても日本語の授業が受けら れ、一般の人が通う日本語教室の数は中国で最も多いと聞く。確かにタクシー、バスなど交通広告には「日本語なら〇〇教室」といった広告をよく目にする。

 「いま学生が選ぶ人気の外国語は、日本語、英語、韓国語、ロシア語の順です」と大連の協力企業の社長さんが話してくれた。毎年に1回、12月に 日本語検定試験が中国全土で実施されるが、すでに5月末で大連の試験会場は満杯。これから申し込む人は、瀋陽、北京など他の都市まで行かなければ受験でき ないという。なぜこれほどまでに、と思うが、やはり学生にとって日本語の資格をもつのは就職で有利だから。それだけ日本向けの仕事をする企業が多いという 証でもある。

 とにかく言葉は、やっかいだ。日本人どうしでもメールのちょっとした表現で仲たがいすることもある。まして、国籍の違う者どうしのコミュニケー ションは相手に誤解されないよう細心の注意が必要。IT(情報技術)社会とはいえ、相手の顔をみながら意思の疎通を図ることが基本ではないだろう か。(DTS上海社長 高田政和)
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