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島根県内で介護福祉士 を養成する専門学校四校すべてで大幅な定員割れが生じ、このうち二校が来春から募集を停止することが六日、分かった。介護福祉士の厳しい労働条件が敬遠さ れている理由とみられ、高齢化の進展する中で、介護従事者の需要と供給のアンバランスが懸念される。
介護福祉科の募集を停止して廃科するのは、松江市の松江総合医療専門学校と吉賀町の六日市医療技術専門学校。〇八年度の入学生は、松江が定員八十人に対し二十二人、六日市も定員三十人に対し五人で、学科維持が困難という。
残る出雲市のトリニティカレッジ出雲医療福祉専門学校と安来市の島根総合福祉専門学校でも介護福祉科の定員割れは深刻で、四校の総定員二百二十五に対し、〇八年度の入学者は半数以下の百二人にとどまっている。
高齢者福祉施設が職場の介護福祉士は、夜勤業務がついて回るほか、平均月収が十四万円前後。厳しい労働条件によって若者が職業選択する際に敬遠されがちで、景気回復に伴い他業種の就職事情が改善傾向であることも成り手を少なくさせる一因となっている。
現状でも高齢者福祉関係の事業所からの求人が後を絶たない現状を踏まえ、島根県福祉人材センターの河井佳奈子主任は「このままでは施設はあっても人がいないという事態になりかねない」と人材不足を危惧(きぐ)している。
島根県内で介護福祉士の国家資格を持つのは、〇七年一月現在で五千六百二十一人で、職場を離れた「潜在介護福祉士」も多い。今後は人材の掘り起こしや労働条件の改善が図られなければ、介護現場に影響が出るものとみられる。
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