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中国における人材とそのかかわり方(7)
『人材を探される企業』と『仕事をさがす求職者』を結びつけるのが、人材紹介会社です。日本では人材派遣を思い出す方も多いと思いますが、人材紹介と人材派遣は違います。簡単に説明しますが、字のごとく、紹介or派遣の違いです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、中国には基本的に日本のような人材派遣会社は存在しません。中国の派遣は日本の派遣とは異なり、人材のファ イル(人事ファイル)を国に預ける制度があり、日本のように派遣会社から派遣されて働くのではなく、実際に正社員(契約社員)として企業の採用が決まった 後に、契約の形式が契約社員のように設定されていることです。
今回は人材紹介会社をテーマにしておりますので、紹介会社についてお話します。中国には人材会社には3つの種類があります。
1.日本におけるいわゆる人材派遣会社の経営する紹介会社、
2.日本における人材紹介会社
3.中国からスタートしている人材紹介会社
さて、気になる紹介料ですが、基本的に日本と同じで成功報酬です。つまり人材を紹介が成功した後にその人材の年収を元に報酬が支払われる仕組みです。で すので、お分かりのように、広告では紹介の成功不成功にかかわらず費用がかかりますが、紹介会社を通すと成功した時にしか費用がかかりません。ただ、紹介 料は平均的に見て、採用人材の年収の10~30%になりますので、決して安くは感じません。
現在では広告と人材紹介会社をうまく使い 合わせることが主要となっているようです。待遇の低い、比較的簡単に見つかる人材は広告、経験やスキルを伴う人材は人材紹介会社に頼むようになっていると 思います。今回のテーマである、人材紹介会社を選ぶポイントですが、何点か挙げてみたいと思います。
まず企業規模ですが、大手のほう が求職者を集める宣伝等に慣れているので、比較的人材を多く集めることができると思います。ただ、反対に中小企業のほうが求職者の保留率が高くないので、 丁寧に担当してもらえると思います。料金体系については、高い・安いというよりは、人材の質をポイントにしたほうが良いと思います。会社設立・経験者数の 有無ですが、基本的に設立期間が長いほうがいろいろな経験を持っており、その中でも経験者からいろいろ情報を収集できるメリットがあります。ただ、中には ただ長いだけという担当者もいるかもしれませんので、そのあたりでは、直接会って話をして任せるほうがいいかもしれません。
会社に よってはいろいろな人材紹介会社に求職者の依頼をしているかもしれませんが、個人的には紹介会社の数よりは、人材コンサルタントの質を見極め、数社に絞っ て人材を頼んだ方が効率的といえます。なぜならば、人材紹介会社はそれぞれ契約書を持っているので、それぞれ20社とコンタクトし、採用活動をするのは、 人並みの苦労ではないからです。一番良いのは、コンサルタントを見極めて、その人にすべてをお願いする、そうすることでいろいろな情報が聞きだせ、他社よ りも人材供給を有利にしてくれるはずです。企業も求職者も賢い選択が必要になります。
筆者:橋本哲哉(はしもと てつや、ICHIコーポレーション 副総経)
提供:ウェネバービジネス
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