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は語学教室ほどの小さな教室で行われるが、常に人であふれかえる。先生は和やかな語り口だが、だれもが熱心に講義に聞き入っている。法学部生の国際問題への関心の強さとともに、授業レベルの高さも実感できる。
今期はこれまでのところ、国際法上のアクター、特に「国家」にいて、旧ユーゴスラビア解体過程を例に考察している。旧ユーゴスラビアの解体とそれに伴う多 数の新国家成立に関して、国際社会は国際法上どのような対応をしてきたのか、国際司法裁判所の争訟事件としてどう扱われているのか、そもそも「国家」とは 何か、など多様な切り口から分析する。個々の話が論理的に繋がっていき、全体として大きなテーマを扱っていることがこの授業の特徴だ。
実際に授業を受けて気づいたのは、「法の支配(Rule of law)」の重要性だ。多様な価値観がぶつかり合う国際社会の中、誰でも同じ土俵の上で議論できる「国際法」を安定させるため、世界中の法律家が国際社会 を東奔西走している。この授業を受けて、そのような事実を考えさせられた。
まだ数回しか授業を受けてはいないが、「法学部生の国際関係論」という先生の言葉の重要な意味が分かってきた気がした。新聞の国際面の読み方も変わってき た。漠然とした国際関係を「法的視点」からとらえる目が養われる、そんな授業が河野先生の「国際関係論」の授業である。
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2008-06-05
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