【北京=福島香織】複数の旅行代理店によると、中国の長期滞在訪問ビザ(Fビザ)の発給が、原則いったん停止されている。7月1日以降はマルチ(復次入国 可能)のFビザで中国国内にとどまることは原則できなくなりそうだ。五輪開催の8月、民主化支持やチベット族支持に傾く“不良外国人”を締めだそうという 中国当局の狙いとみられる。新規の就業ビザ(Zビザ)やマルチの観光ビザ(Lビザ)も極めて発給が困難という。
Fビザは、かつて最長滞在期間が1年間有効のものも発給されていたが、昨年から香港や北京の旅行代理店経由で取得する場合、最長半年間有効のものしか出なくなり、今年に入ってからはさらに厳しくなり、発給されるのは最長3カ月間のものとなった。
4月以降は事実上発行が差し止められている。中国の都市部で働くフリーランスの外国人は、多くがFビザで滞在しているが、そのほとんどが7月1 日までに帰国を余儀なくされており、五輪前後を「稼ぎどき」とみていたフリーの通訳者やコーディネーターは当てがはずれたかっこうだ。観光用のLビザの発 行は1カ月一次入国かダブル(2回まで入国可能)のものしか出ておらず、延長も「1回、最長30日」にとどまっているという。これも審査が厳格化してい る。日本人観光客はノービザで15日間滞在できる。
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