2008-04-18

ダイハツ九州 福岡市に開発拠点 10年代前半 技術者200人態勢

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ダイハツ工業(大阪府池田市)が、子会社のダイハツ九州(大分県中津市)の車両設計・開発拠点を、福岡市西区の九州大伊都キャンパス周辺に設置する 方針であることが16日、分かった。工場のある中津市内での設置も検討したが、福岡市の方が優秀な技術者人材を確保しやすいと判断した。関係者によると、 技術者200人程度の態勢で、2010年代前半の稼働を目指すという。

 福岡市には自動車向けソフトウエア開発企業などの進出が相次いでいるが、カーメーカーが自前の開発拠点を設けるのは初めて。福岡県、同市は、自動車産業の頭脳拠点の誘致を積極的に進めており「カーアイランド九州」の競争力強化に一段と弾みがつきそうだ。

 ダイハツ九州の開発拠点は、ダイハツ工業が昨年12月に設置を表明。当面はエンジンなど基幹部品を除くボディーやシートなどを手掛ける。

 福岡市は、九州内外から優秀な人材を集めやすく、九大大学院が来年度から「オートモーティブサイエンス(自動車学)専攻」の設置を決めるなど、自動車産業の高度人材の育成に積極的な点が決め手になったとみられる。

 ダイハツ九州は昨年12月に第2工場を稼働し、年産能力が46万台に倍増、グループ最大の生産拠点になった。グループの設計・開発機能は現在、関西に集約しているが、福岡市に拠点を新設することで九州の工場の生産工程や部品調達の効率化につなげる。

 カーメーカーの開発拠点をめぐっては、中部や関西などで人材不足の傾向が強まっていることを背景に、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)も、宮田工場(同)の敷地内に10年代半ばをめどに設置することを表明している。


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