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今や中国の若者に深く浸透するアキバ系文化。日本アニメの放映規制など、国産アニメの保護が強化されている中国だが、日本アニメ熱は高まるばかり。人気ア ニメのキャラクターに扮する=「コスチューム・プレイ」の略語「コスプレ」は、「cosplay」として中国語にも輸入され、ひろく定着している。そこか ら派生して「cos」というオリジナルの略語まで誕生しているという。それほどまでに、日本文化は若者の間に抵抗なく受け入れられているのだ。
そんな中、2008年2月19日、ついにアキバ系の宅男(オタク)待望のメイド喫茶が四川省成都市にオープンした。その名も「Maid Days」。すぐにたどり着けないわかりにくい場所にあるお店は、看板すらない質素な造りだが、店内は満席という盛況ぶりだ。
一歩足を踏み入れると、メイド姿の女の子が舌足らずな甘い声で、「お帰りなさい、ご主人様」(なんと日本語!)と迎えてくれる。女の子たちは平均年齢20 歳前後、童顔の笑顔が「萌え~」。いかにもアキバ系が好みそうなタイプばかり。客は「ご主人様」と呼ばれ、至れり尽くせりのアキバ系サービスが受けられ る。
気になる料金だが、平均予算50元(約700円)程度と普通のカフェと変わらない。メニューはコーヒー、ジュース、ポップコーンといったカフェメ ニューから、日本酒や梅酒、天ぷらといった日本的なものまで。別料金を払えばメイドとゲームを楽しむこともできる。レコードチャイナの記者が同店を訪れた 時も、日本の「動漫(アニメーションと漫画)」ファンの若者が多数来店し、メイドとジェスチャーゲームで盛り上がっていた。彼らは口々に「萌~萌え~」を 連発し、かなりご満悦の様子。
4人いるメイドの1人、「Isami(イサミ)」と名乗る女の子は22歳。景観建築を専攻する大学生だ。中学生の頃から、日本の「動漫文化」に憧 れ、数年前から「コスプレ」にどっぷりはまっているのだという。ご両親の反応は?との質問に、「大学だけは無事に卒業して欲しいって」と無邪気に答えてい た。
また3月には、広東省広州市でもメイド喫茶がオープン。アニメグッズがぎっしりと並ぶ50平方メートルほどの店内は、連日アニメファンが押しか け、大賑わいとなっている。ここでもやはり、店内に入るとメイドが日本語で優しく出迎えてくれる。この店でも「ご主人様」との会話のほか、別料金で記念撮 影やタロットゲームなどのサービスを提供する。
この店のオーナーは、日本に1年間剣道留学をしたことがあるという「火影(ナルト)」さん。子どものころからアニメが大好きで、同じ仲間と出会え る交流の場を作りたかったのだという。メイドもみな漫画やアニメに詳しい20歳前後の女の子たちで、お客さんとの交流もバッチリ。お客さんは20代のアニ メファンが大半だという。
中国では8割近くの大学で「動漫」関連の学科が設置されるほど、その人気は高い。日本のような「オタク」的イメージとは違い、若者文化の先端を走る存在として一目置かれている。
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2008-04-21
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