古賀市無料職業紹介所のあっせんで、就職が決まった人の割合(採用率)が昨年度、51・8%に達した。2005年度に開設して以来、5割を超えたのは初めて。ほぼ2人に1人が希望をかなえている好調ぶりに、スタッフは手応えを感じている。(高梨忍)
スタッフは、NTT関連会社で人材派遣を担当してきた馬渡健一さん(65)、竹井松子さん(62)、元市職員の村山安広さん(59)。求職者の希望職種などを尋ね、雇用主との橋渡しをするほか、履歴書の書き方や面接の指導、求人開拓などに取り組んでいる。
採用率は05年度が33%、06年度が43・9%と順調に伸び続け、07年度は465人が来所、うち半数以上の241人が職を決めた。内訳は男性 が78人、女性が163人。年齢は20歳代後半から40歳代前半が目立つ。就職先は市内の食品会社や医療、福祉機関などさまざま。「ハローワークのホーム ページから、求人情報を掲載している新聞のチラシにまで目を通すのが日課」(馬渡さん)という細かな情報収集が高採用率の理由の一つのようだ。
市内の特産品直売所への就職が決まった女性(44)は「ハローワークより近くて通いやすく、助かりました。きめ細かくて親身な助言、指導にも感謝しています」と話す。馬渡さんは「今後もより多くの求職者に、より早く求人情報を届けられるよう努めたい」と意気込んでいる。
この紹介所は、市が市民の就労支援を目指し、2005年6月に開設した。市役所1階の「なんでもきく係」にあり、業務時間は平日の午前10時~午後4時。自治体独自の職業紹介所は、県内では県、北九州市、筑紫野市も置いている。
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