2008-04-21

絵カードで日本語学んで 外国人の子ども向けに副教材

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 県内の外国人増に対応し、財団法人県国際交流財団(津市)は、外国人の子ども向けに日本語学習の副教材を作成した。希望する小中学校などに無料で配布する。

 この副教材は、練習帳「新版みえこさんのにほんごれんしゅうちょう2」(A4判、81ページ)と絵カード(B5判)。練習帳は、同財団作成の教材 「みえこさんのにほんご」シリーズを効果的に学ぶもので、イラストを交え、すべて平仮名と片仮名で書かれている。あいさつなどの日常会話や基本的なコミュ ニケーションの方法を書き込み、学ぶことができる。

 また、絵カードは、鉛筆やピアノ、バスなど100種類が描かれ、自国の言葉に合わせ、ポルトガル語や中国語など、六つの言語で書かれた別紙を裏に張って使う。

 「みえこさんのにほんご」シリーズは、教育関係団体でつくった県国際教育協会が県教委から委託を受け、1997年3月に作ったのが始まり。同財団が引き継いで、増刷や、学識者の指導を受けて内容を充実させる改訂をしてきた。

 同財団の植村知恵子国際教育課長は「急増している外国人の子どもたちに、教材をもっと活用してほしい」と話す。その一方で「受け入れる学校側の態 勢は、まだまだ不十分。これからも増加傾向にあるため、教諭側が基本的な日本語の指導方法を身につけてほしい」と要望している。教材の問い合わせは同財団 (059・223・5006)。

 県教委小中学校教育室によると、日本語指導が必要な外国人の小中学校の児童や生徒数は昨年9月1日現在1303人で、2002年(660人)に比べ、倍増している。国別で最も多いのが、ポルトガル語を話すブラジル人で、6割を占めている。

 県教委も昨年度、初歩的な会話ができない外国人の子どもに対する支援を強化し、日本語を集中的に教える初期適応指導教室を、津や四日市、松阪、伊賀市など7市に新設した。


●●コメント●●

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

外国人の子どもの教育がどの学校にも当然のように根付くといいですね。