ソウル清潭洞(チョンダムドン)のオフィスに出勤した李(イ、57)某さんに一本の電話がかかってきた。電話の声は「金融監督院の職員」だ と名乗り「個人情報が流出しているので、すぐにカードの情報を再設定するように」と話した。李さんはオークションなど相次ぐ情報流出事件が頭に過ぎり、近 くの現金自動預け払い機まで向かった。指示通りに画面を英文に変えるボタンを押し、数字とボタンを押した。
「しまった」と言ったときはすでに遅かった。2000万ウォンが送金された後だった。
24日、江南(カンナム)警察署は中国人のW容疑者(22)とL容疑者(19)を逮捕した。2人の容疑は李さんをはじめとする韓国人の被害者が送った金を引き出し、中国の「ボイスフィッシング(電話金融詐欺)」組織に送金した疑い。送金額は5億ウォンに達する。
#2.23日午後、南大門(ナムデムン)市場の両替商金(キム、44)某さんは銀行に立ち寄った。順番を待つ金さんに外国人の男が 「下にお金が落ちたようだ」と話しかけた。金さんが足元を見た隙に外国人の女が1億4000万円が入った金さんのかばんを奪って逃げた。警察はCCTVの 分析結果から容疑者が中南米系や中東系の可能性が高いとみて捜査に着手した。
外国人犯罪が急増している。警察庁によると昨年、発生した外国人犯罪は1万4524件だ。2006年に比べて15%、4年前(2003年6144件)に比べて2倍以上増加している。
犯罪の手口もやはり凶悪で巧妙になっている。先月7日、京畿道楊州市(キョンギド・ヤンジュシ)で道を歩いていた女子中学生のKさん (13)がフィリピン国籍の不法滞在者、P容疑者(29)に殺害された。P容疑者は性暴行を試み、凶器を振り回して殺害した容疑で逮捕された。昨年11 月、南楊州(ナムヤンジュ)では小学生を対象に50回あまりにわたって性暴行をはたらいた疑いでバングラディシュ人が逮捕された。昨年、外国人による性暴 行犯罪は前年より1.7倍も増加した。不安に包まれた地域の住民と一部の団体は「不法滞在者を徹底的に取り締まってほしい」と要求している。
2006年、刑事政策研究員の報告書は「外国人犯罪者の16%が初めから犯罪を目的に入国している」と分析した。
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿