中国で観光を専攻している専門学校生46人が来県し、今後1年間、石和温泉の旅館で接客を学ぶ。笛吹市が学校と提携、研修生として受け入れるもの で、身につけた「おもてなし」のノウハウを生かして帰国後に中国で活躍してもらうとともに、石和温泉への観光客誘致の懸け橋になってくれることを期待して いる。市観光商工課によると、全国でも初めての試みという。
今回研修を受けるのは、中国山西省の太原旅遊職業学院の18~24歳の女子学生46人。いずれもホテル学を専攻し、計600時間以上日本語を学習してきた。
研修は24日から始まった。最初の1か月間は、座学で身だしなみやあいさつなどの接客の基本と日本語を学び、5月末からは石和温泉旅館協同組合に 加盟する16の旅館で実務研修を開始。市は3か月ごとに習熟状況を確認する筆記と実技の試験を設け、1年間の研修終了時には、市長から修了証書を授与する 予定。
同組合によると、石和温泉での中国人宿泊客数(07年2月~08年2月)は約3万2000人と外国人宿泊客の約半数を占める。同課は「中国人観光客は、石和温泉の観光発展に欠かせない。研修生には、研修中から通訳として活躍してほしい」と期待を寄せる。
28日は、石和温泉源泉足湯ひろば(笛吹市石和町川中島)で歓迎会が開かれ、荻野正直市長や組合関係者ら約80人が出席。荻野市長が「技術や知識 を生かして活躍し、石和温泉郷の名を広めてほしい」とエールを送った。その後、研修生一人ひとりが日本語で自己紹介し、日本語と中国語で歌を披露した。
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