「松江に来て驚いたことは亀がお堀で悠々と泳いでいること」と話すのは、今春、松江市に赴任した国際交流員の孟徳林さん(24)。出身地・安徽省の名物は亀料理とあって「中国なら食べてしまう。日本の亀は勇気がある」と笑う。
生まれ育ったのは省都合肥から車で40分ほどの舒城県。「田舎だから一人っ子ではなく、兄と弟がいます」と屈託がない。日本との出会いは日本のア ニメに夢中になった中学時代。そして、中国東北部・吉林省の大学で4年間日本語を学んだ。日本語の「売買」が中国語では「買売」になるというような逆順現 象や、近代に日本語から輸入した言葉を研究した。
「古代神話が数多く残る島根で、日本のかぐや姫に似た中国の昔話などを紹介しながら、日中文化の比較をしたい」と意欲をのぞかせる。日本語教師の経験を生かし、来月からは松江市の国際交流会館で始まる中国語講座も担当する。
流ちょうに日本語を話すとはいえ、細かなニュアンスの違いを学ぶのはこれから。「“ご苦労様”と“お疲れ様”の違いを最近教えてもらった」と言う。別れ際、早速声をかけてくれた。「お疲れ様」と。【岡崎英遠】
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