2008-04-04

トヨタ自動車、富士重工業への出資拡大

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トヨタ自動車(以下トヨタ)は資本提携している富士重工業(以下富士重)への出資比率を引き上げる方向で最終調整に入った。現在の8.7%から17%程度に引き上げる方針で提携関係を強化する。

 両社は2005年に資本・業務提携したが緩やかな協業にとどまっている。トヨタは出資比率を20%未満にとどめることで持ち分法適用会社とはせずに、富士重の独立性を重視しながらも、これを機に生産委託や共同開発など幅広く事業全般の提携に踏み込む意向だ。
 背景には、ここ数年の急成長で技術者や工場設備が不足気味というトヨタの事情がある。富士重は独自のエンジンや四輪駆動システムを開発するなど技術力に 定評があり、急成長に伴い技術者不足が指摘されるトヨタにとって富士重の技術者の取り込みは魅力だ。一方、富士重にとっても、トヨタとの関係強化によりハ イブリッド技術の供給を受けるなど、技術開発費が高騰して単独開発は負担が重くなっている環境関連技術の恩恵を受けられるメリットは大きい。
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