2008-10-07

電気学会:アキバにヒカリ、表彰へ 世界から集客、技術発展に寄与

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電気分野の研究者や技術者でつくる学術団体、社団法人電気学会(東京都千代田区)が、今年設ける顕彰制度で「秋葉原」を表彰することを決めた。「世界中から客を集め、時代に合わせて電気技術の発展に寄与した」のが理由。地元では「6月の無差別殺傷事件で、このところ暗い話題ばかりだった」と歓迎の声が上がっている。【井上英介】

 アニメやメイドカフェなど、今では「オタクの聖地」として世界に知られる秋葉原は、戦後間もなく電気を学ぶ学生向けに真空管やラジオ部品を売る店が国鉄(当時)のガード下に集まったのが始まりとされる。高度経済成長期には家電量販店が軒を連ね、80年代のテレビゲームブーム、90年代のパソコン普及で勢いを増した。

 地元を代表して賞を受けとる秋葉原電気街振興会(会長・小野一志オノデン社長)の福谷忠事務局長は「学術団体からの表彰は初めて。戦後の発展を担ってきた秋葉原の役割に光が当たる」と喜ぶ。

 電気学会は1888(明治21)年に設立された古参の学術団体で、会員は個人約2万4000人、法人約450。今年の創立120周年を記念し、電気の普及や発展に貢献した人や技術を顕彰する「でんきの礎」を設けた。ほかに9点を選び、17日に都内で表彰式を行う。

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