国際観光振興機構(JNTO)がまとめた9月の訪日外国人数(推計値)は前年同月比6.9%減の64万1500人と、2カ月連続で前年を下回った。景気後退で韓国、台湾、米国、英国などからの旅行客が減少した。
韓国からの旅行客は前年同月比20.8%減の15万9500人と10年ぶりに20%超の下げ率となり、3カ月連続で前年を下回った。景気後退に加えウォ ン安が影響しているという。台風の影響もあり、台湾からは同13.2%減の10万2300人と6カ月ぶりの減少だった。米国からは同11.3%減の5万 7900人と、6カ月連続の前年割れ。サブプライムローン問題などの影響による景気後退から旅行意欲が落ち込んでいる。ポンド安となっている英国は同 12.3%減の1万6500人と、3カ月連続で前年を下回った。
一方、中国、香港、シンガポール、オーストラリア、フランスからの旅行客数は増加し、9月としては過去最高を記録した。
JNTOが併せて発表した9月の出国日本人数(推計値)は前年同月比9.7%減の140万人と、17カ月連続の前年割れだった。不況感の高まりに 伴う消費心理の冷え込みに加え、中国四川省で続いた地震や中国産食品の安全問題、グルジア情勢の緊迫化、タイの政局混迷、インドとパキスタンのテロ事件な どが旅行意欲を阻害したという。
このほか1―9月の訪日外国人数は前年同期比5.6%増の654万5500人。中国、香港などアジアからの旅行客が増えている。同期の出国日本人数は同6.4%減の1215万4000人。
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