住友電気工業は生産を担う国内約80社、海外約140社のグループ全体で、実機を使ったモノづくり教育を進める。伊丹製作所(兵庫県伊丹市)内で 10月に開所した総合研修施設を中核に展開、2012年度までに国内外4―5拠点で簡易研修施設を新設する。グループ会社、海外拠点で技術・技能を「共通 語化」し、実践教育で人材を育成する。
総合研修施設「テクニカル・トレーニング・センター(TTC)」を伊丹本校と位置づけ、分校となる簡易研修施設を2010年度までに横浜製作所(横浜市栄区)内に新設する。海外は2012年度までに中国2拠点やタイ、インドネシアで開設を目指す。
TTCでは電線製造などの工場設備のほか、危険行為が疑似体験できる安全機器などを使い、基礎的なことから専門性が必要な技術・技能の原理原則を 教育する。08年度は国内グループ会社全体で105の研修コースを延べ3000人が受講する。09年度からは海外拠点の工場長など管理・監督者の受講も始 める。
これまで各事業部門主導でモノづくり教育を実施していたが、TTCが基礎や共通技術、事業部門がオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)を中心 に据え、教育を効率化して技術力を底上げする。国内の遠隔地や海外では、教育のパッケージ教材を使った「出前教育」で補完し、安全機器などを備えた簡易研 修施設を設置して教育を充実させる。
●●コメント●●
0 件のコメント:
コメントを投稿