2008-10-15

ギョーザの不安再来 また中国の輸入食品で…

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 東京都八王子市で中国製冷凍インゲンから検出された有機リン系の殺虫剤ジクロルボスは、中国製ギョーザ中毒事件でも検出された劇薬だった。ギョーザ事件の衝撃が記憶に新しい中、日本の消費者は中国から輸入した食品の不安に再び直面する事態になった。

 ギョーザ事件は今年1月、千葉県と兵庫県の計3家族が冷凍のものを食べて体調不良を訴え、発覚した。いずれも日本で使用されていない農薬メタミドホスが混入していた。

 中国でもメタミドホスの使用は現在禁止されていて、日中両国の警察当局は何者かが故意に混入した可能性があるとみて、流通過程などを捜査した。しかし現在まで容疑者特定には至っていない。

 その後、千葉県の家族に製品を販売した日本生活協同組合連合会(日本生協連)が、ほかの中国製品も調査したところ、福島県で販売された製品からジクロルボスが検出された。

 さらに仙台市の生協が販売したギョーザからは、猛毒の殺虫剤パラチオンが微量検出された。どちらのケースも同様に混入経緯は明らかになっていない。

 厚生労働省によると、八王子市のジクロルボスは農薬の原液に近い濃度だったといい、残留農薬の可能性は低いとみられている。消費者の不安は一層高まる可能性があり、関係省庁や輸入販売会社は原因特定と信頼回復への対策が急務になる。


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