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中国人旅行者に注目:日本の取り組み(4)
2008年1月、日本政府は中国人への旅行ビザの発行条件の大幅緩和を決定し、08年3月からは団体ツアーに参加しなくても家族旅行などの個人旅行での ビザ取得が可能となった。08年上半期、中国本土からの観光客は前年比14.9%増の49万9700人に達している。中国人観光客の消費動向や外国人観光 客対策などについて大手家電量販店・ビックカメラの担当者に話を聞いた。
中国人観光客の消費動向で特徴的なのは、「指名買い」や「ま とめ買い」だ。お土産として頼まれたり、友人・親戚に配るために大量に購入するというケースが目立つという。中国人観光客に人気のある電化製品はやはり 「デジタルカメラ」。日本メーカーのデジタルカメラはどの国の観光客にも人気があるというが、中国人観光客にとってもそれは同様で、なかには10台まとめ て同じデジカメを購入していくというケースもあるそうだ。
多くの外国人観光客がショッピングに訪れるなかで、ビックカメラでは「快適にお買い物を楽しんでいただく」ために様々な施策を実施、ホスピタリティの充 実を図っている。外国人観光客が買い物をする際に壁となるのは「言葉」と「支払い」というケースが多いそうだが、ビックカメラでは売り場に中国語を含め、 外国語を理解することのできる販売員を配備しているほか、中国からの観光客向けに「銀聯カード」による決済サービスを開始し、さらに、「今なら銀聯カード 利用で5%引き」のキャンペーンも実施している。
2006年1月に導入した銀聯カードには当初、それほど期待はしていなかったとい う。しかし、08年2月の旧正月(春節)時をさかいに、決済金額で20倍以上の実績を記録。潜在需要が大きく顕在化すると同時に、現場では銀聯カードに対 して大きな意識変化が生まれたという。
ビックカメラでは中国人観光客に対する伸びしろはまだまだ大きいと期待しているという。(文責:サーチナ・メディア事業部)
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2008-10-23
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