野村ホールディングスは2日、破綻した米証券大手のリーマン・ブラザーズから、証券決済などのバックオフィス業務やIT(情報技術)開発を手掛けるインド拠点を数十億円で買収することで大筋合意した。2000人強の社員も引き継ぐ。すでに買収で合意したリーマンのアジア、欧州部門に続き証券業務のインフラとなる後方部門も取り込み、世界戦略を加速する。
リーマンは北米、欧州、アジアの世界全部門で、証券決済や受け渡し事務、資産の時価計算などのバックオフィス業務を切り離し、インドのムンバイに設けた子会社に集中。同拠点は優秀な技術者が豊富な土地柄を生かし、証券売買システムなど自社で活用するITの開発業務や、調査部門の機能を担当するなど、リーマンの最先端のシステム開発を担う心臓部となっていた。
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