引き継ぎたいが、後継者がいない-。群馬経済研究所が行った中小企業の後継者問題に対するアンケート調査で、県内中小 企業が置かれた現状が浮き彫りになった。現在の事業を後継者に引き継ぎたいと考える企業が89・1%あったのに対し、候補者が見当たらないなどとした企業 は28・1%あった。同研究所は「後継者に事業を引き継がせる意欲は高いものの、業況次第では事業を止めることを考えている企業もあるようだ」と分析して いる。
アンケートは、平成19年10、11の両月に、県の「1社1技術」に選定された中小企業990社を対象に、郵送によるアンケート方式で行われ、330社から回答を得た。
現状の事業については、「後継者に引き継ぎたい」との回答が9割弱を占め、「事業を外部の企業に譲渡」と「事業をやめる」が、それぞれ5・5%、5・2% だった。後継者の有無は、42・4%が「決まっている」と回答。「候補者はいるが確定していない」は26・4%だった。一方で「候補者が見当たらない」が 13・3%、「まだ考えていない」が14・8%あった。
ふさわしい後継者に関しては、「子供」が61・2%となるなど血縁関係者が7割弱 を占め、そのほかは「従業員」13・9%、「外部からの招聘(しようへい)」8・5%となった。経営者の交代時期については、「10年以内」とした企業が 67%、「21年以上」は8・5%しかなかった。
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