ベトナムドンが過去最安値を更新、中銀に通貨安定策の導入求める

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［ハノイ　６日　ロイター］　ベトナムのドンが自由市場で過去最安値を更新したことを受け、一部の大手行は６日、ベトナム中央銀行に通貨安定策の導入を要求した。

　格付け会社は、２５％のインフレや貿易・経常赤字の拡大への当局者の対応が不十分として、同国の格付け見通しを「ネガティブ」に修正した。

　中銀は６日、ドンの公式レートを過去半年余りで最も低い１ドル＝１６１２４ドンに設定した。ただ、年初来の下落率はわずかに０．０６％にとどまる。

　しかし、公式レートと、自由市場およびオフショア先物市場で取引されるレートの乖（かい）離が大きくなっており、同国の銀行２位ベトナム投資開発銀行（ＢＩＤＶ）は、中銀にドンを安定させるための政策を採用するよう求めた。

　ＢＩＤＶのTran Bac Ha会長はロイターに宛てた声明で「中央銀行は市場に介入するためのより強力な政策を採用すべきだ」と述べた。

　ハノイの自由市場で５日、ドンは公式レートを１３％下回る１８５００ドンの過去最安値を付けた。

　オフショア先物市場では、ドンの１年物ノンデリバラブル・フォワード（ＮＤＦ）が一時、２３５００／２４５００ドンに下落し、ドンが１年後に３２．２％下落するとの見通しが反映された。３日の予想は３０％だった。

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