2008-04-14

日本語おしゃべりで学ぶ

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浜松学院大学(浜松市中区)の日本語教員養成プログラムの学生らが、外国人と日本人の住民が交流する「にほんごカフェ」を始めた。交流だけでなく、外国人に日本語を学ぶ場を提供するのも目的だ。

 同大の日本語教員養成プログラムは、文部科学省の「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に選定され、昨年10月に開講。浜松市には大 勢の外国人が住むが、日本人と気楽に交流する場がほとんどないことから、同大専任講師の林崎和彦さん(37)と授業を受ける学生がカフェを思いついた。

 3月から、土日に中区佐鳴台の公民館などで午前10時~正午にオープンしている。3月末のカフェは、外国人約10人と日本人約20人でにぎわって いた。外国人はほとんどが近くに住むブラジル人。子どもが小学校から持ち帰った「廃品回収のお知らせ」を持参して日本人の客に意味を教えてもらったり、 スーパーのチラシを広げて「どこが安い?」などと情報交換したりしていた。

 カフェには、同プログラムを受講する学生のほか、外国人への日本語教育を支援するNPOの日本語講師が常駐し、外国人はわからない日本語について尋ねることもできる。

 林崎さんによると、同市には約3万人の外国人が住み、外国人向けの日本語教室もあるが、教科書を暗記するなどの授業が多く、途中で挫折してしまうケースも少なくないという。

 日本に住んで12年になる南区のブラジル人、ヤマハタ・レナタさん(35)は「日本語がほとんど分からず、通院や娘の教育で必要になり、毎週カ フェに来ている。日本人はブラジル人に悪いイメージを持っていると思っていたが、実際に話すと尊重し合えることがわかった。会話しながらの方が日本語を覚 えられる」と笑顔で話していた。

 林崎さんは「これから外国人が多く住む地域すべてにカフェを作りたい」と意気込んでいる。


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