パートの正社員化の動きが、企業の間で本格化してきた。厚生労働省が31日発表した2月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、 正社員を中心にフルタイムで働く「一般労働者」は、前年同月より2・4%増の3302万4000人。1992年6月以来、15年8カ月ぶりの高い伸び率を 示した。人数では70万人以上増えた。
増加の原動力の一つは改正パート労働法だ。4月1日から施行される同法は、パート労働者の正社員への転換推進措置を企業に義務付けている。施行に先駆け てパートの正社員化に取り組む企業が増えており、着実に数字となって現れた形だ。加えて、都市部を中心とした人手不足で企業が人材確保を急いでおり、パー トやアルバイト、派遣社員を正社員にする動きが加速している。
厚労省も正社員増加の要因について「企業がパート労働者の正社員化を進めた影響ではないか」と分析している。
半面、2月のパート労働者は0・9%増にとどまり、1年4カ月ぶりに一般労働者の伸びを下回った。
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