2009-03-02

日中外相会談:犯罪者引き渡し交渉へ 条約締結に向け合意

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中曽根弘文外相は28日、中国を訪問し楊潔〓(ようけつち)外相との会談で、犯罪者引き渡し条約と受刑者移送条約の締結交渉を始めることで合意する。

 犯罪者引き渡し条約は国外に逃亡した容疑者の引き渡しに関する取り決め。日本は米韓両国と同条約を締結している。受刑者移送条約は、相手国で罪を犯した受刑者を本国で服役させる内容。中国人受刑者の本国での服役を条約化することで、社会復帰の促進や日本の刑務所の過剰収容の改善につながるとの期待感がある。

 法務省によると、国内の刑務所などに収容されている外国人受刑者は07年末で3880人。うち中国人は1595人と最多の41%を占める。一方、中国にいる日本人受刑者は同年末で37人。

 会談では、教員交流の枠を今後3年で中国側から1000人、日本側から500人に広げることも確認する。教員の相互理解を深めることで、歴史認識の違いなどから生まれる国民感情の対立を防ぐことが狙いだ。【大谷麻由美】

毎日新聞 2009年2月28日 東京朝刊

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