2009-03-30

水問題解決に対する政策支持を強調

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第5回世界水フォーラムがトルコの第一都市イスタンブールで7日間にわたって開かれ22日に幕を閉じました。閉幕後発表された関連文書は、世界各国が協力して水資源の管理に取り組み、協力と対話を通じて水資源に絡む紛争を解消し、世界経済の繁栄と社会の安定を推し進めるよう呼びかけました。

 世界水フォーラム(WWF)は3年に一回開かれ、民間のシンクタンクである世界水会議(WWC)によって運営される世界の水問題を扱う最大規模の国際会議です。今回フォーラムでは、中国を含む155の国と地区、それに国際機関から来た2万5000人以上の代表が「水問題を解決する架け橋」というテーマを巡って一連の会合を開き、複数のイベントを行って、世界範囲の水問題解決について幅広く討議しました。

 フォーラムは、政策面での支持を通じて水問題解決の試みに重点を置いています。フォーラムで正式に発表された国連の「世界水発展報告書」は、水問題の解決は急ぐ必要があり、各国政府が早急に動き出さなければならない」と強調しています。この報告書は、2025年になれば、世界の35億の人口と40の国や地域が水不足問題に直面すると警告し、水問題の悪化は世界の経済と社会の発展を妨げるだけでなく、自然環境の破壊に拍車をかけ、人類の生活を脅かすとしています。つまり、この報告書は、各国政府による水問題解決における関連政策の制定に目安を提供しただけでなく、世界に水危機の警報を出したのです。

 フォーラムの開幕日に開かれた首脳サミットは、WWF史上初の水問題を解決するためのサミットで、政策面での支持を通じて水問題を解決する試みとなりました。トルコのギュル大統領はサミットの席上、「水問題を解決するには、技術的な支援のほか、政策面での支持も必要である」と強調しました。サミットで発表された提議書は、「各国政府が水管理での緊急措置を講じ、国際社会に約束したことを着実に履行し、合理的、かつ効果的な管理と保護の政策や戦略を打ち出し、関連機構と財政制度の改革を行う必要がある。また各国が対話と協力を通じて国境地帯における水問題を解決し、水の共有を実現し、地域の繁栄と安定を保つ必要がある」と呼びかけています。フォーラム参加国の指導者は、この提議書の影響力を広めるため、G8サミットと国連にこれを提出することで意見の一致に達しました。

 今回フォーラムでは、150以上の国の水利相、環境相とハイレベルの担当者が参加した水問題の閣僚級会合も注目されています。この閣僚級会合は22日に共同声明を発表し、「参加国は水問題解決での約束を着実に履行し、各国の水問題における立場を調整し、統一するべきだ。農業灌漑用水の使用率を高め、地表水と地下水の汚染を防止し、自然災害と人的災害を予防しながら、水観測における多国間協力を改善していく」と改めて強調したあと、人類にとって飲用水の安全と衛生施設の完備がもつ必要性を強く指摘しました。

 今回フォーラムでは、中国は世界最大の発展途上国として、国際社会が協力を強化し、より有力な措置を講じて水問題を解決し、世界の調和と繁栄を実現するよう繰り返し呼びかけました。また今回、中国政府は日本、韓国と水務協力に関する共同声明に調印したほか、大規模な水企業と水事業の関係者からなる代表団を派遣し、中国政府の水問題に対する関心度を示しました。(翻訳:KH)
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