2008-10-15

【外信コラム】サワディーバンコク 日本語熱も女性優位?

:::引用:::

先日、在タイ日本大使館や国際交流基金バンコク日本文化センターなどが共催のタイ人による日本語弁論大会に、審査員として参加した。タイにおける日本語熱はなかなかのもので、年間の日本語検定の受検者数は1万人を突破。中国、韓国、台湾に次ぐ勢いで、学習者数も中学、高校を中心に一昨年の統計では7万人あまりを記録している。

 タイ人の親は、子供の語学学習を考えるとき、タイに根付く中国人社会の伝統や将来性から中国語を一番に推すようだ。しかし、日本の芸能情報などに関心がある若者は、日本語に興味をもつケースが多いらしい。日本のアニメキャラクターの「ドラえもん」などは、タイ語の辞書にも載っている。

 日本語弁論大会では予選に125人が参加し、これを勝ち抜いた17人が大学と一般、高校の部に分かれて競い合った。一般の部では、「ダム開発と住民」と題し、国の発展のためには政府と住民の協力が必要だと説いたサラサクさん(22)が優勝した。

 ただ、残念なことがひとつあった。男性の参加者は去年も一昨年も1人だけで、今年はサラサクさんを含め2人だった。女性が強いタイ社会では、こうしたコンテストでも女性が優位なのか-。そう思って、隣に座っていた日本人の妻をもつタイ人男性に聞いてみたところ「そう。女性の方が何でも頑張る社会ですから」という答えが返ってきた。(菅沢崇)

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