観光業界の求人と求職のミスマッチ解消のため、職種を横断して観光業界が一丸となって人材育成を図る「観光核人材育成事業」(県中部中央地域雇用創造協議会主催)が11月から始まる。県から事業を受託した沖縄人財クラスタ研究会(宮里大八代表理事)の白井旬理事や事業にかかわる観光業関係者が6日、県庁で記者会見した。2010年度まで3年間実施する。同研究会によると、職種を横断するインターンシップ(就業体験)運営は沖縄の観光業界で初。
同事業は20人の受講生が複数のチームに分かれ、旅行社や宿泊施設、観光施設などでインターンシップに臨む。沖縄の観光産業や歴史、まちづくりなどに関する講義も受ける。11月17日に沖縄で始まり、うち選抜された10人は12月に東京で研修する。11月25日には観光業界の合同企業説明会も開く。
09年3月までに2回の講座を開き40人を受け入れる。09年度は60人、10年度は80人を受け入れる予定。
白井理事は「多くの企業と求職者に接点が設けられ、マッチングの可能性が高まる。チーム作業で協調性を啓発し、就職後も社外同期としてつながりを保つことができる」と強調した。07年まで3年間、試験的に実施した同様のインターンシップ受講生の約7-8割は観光業に就職したという。
受講生を今月24日まで募集する。受講希望者説明会が10日午後1時半から那覇市ぶんかテンブス館3階、15日午後1時半から沖縄市のコリンザ2階で開かれる。受講生受け入れなどに協力できる企業も募集している。問い合わせは沖縄人財クラスタ研究会098(858)5771。
会見には白石武博ニッポンレンタカー沖縄社長、長嶺栄子かりゆしエンターテイメント社長、大城逸雄那覇バス統括部長、熊谷光雄沖縄ワタベウエディング管理部長兼経営企画室長、長嶺由成パム社長、与座嘉博国際旅行社社長らも同席した。
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