人材派遣大手のフルキャストホールディングス(HD)は3日、厚生労働省から事業停止命令を受けた子会社のフルキャストが、来年9月末までに日雇い派遣事業から撤退すると発表した。
ほかのグループ企業も日雇い派遣業務から順次撤退する見通し。今後、長期の人材派遣や職業紹介事業などでグループ存続を図るが、主力事業からの撤退は経営上、大きな打撃となる。
今年7月末に廃業したグッドウィルに続き、日雇い派遣最大手のフルキャストも撤退を決めたことで、同事業には中小業者しか残らなくなる。一時拡大した市場規模は急速に縮小しそうだ。
フルキャストは昨年8月、厚労省から事業停止命令を受けて信用が低下。政府が日雇い派遣を原則禁止する方針を打ち出す中、この日2度目の事業停止命令を受け、事業継続は困難と判断した。
同社の2007年9月期連結決算の売上高は1083億円で、日雇い派遣事業が約半分を占める。事業縮小に伴い、全国に153ある支店は10月中に23程度減らし約130店舗にする。
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