世界同時不況という最 悪のシナリオもささやかれる中、日本のモノ作りを支える日系人らが「切り捨て」の不安を抱えている。時給がより安い外国人労働者に差し替えられたり、外国 人同士で職を奪い合ったりするケースも。「一斉解雇も起きかねない」。支援者からも懸念する声が出始めている。
「仕事はないか」「日本語ができないと駄目みたい」。外国人が人口の約16%を占める群馬県大泉町。10月中旬の休日の昼下がり、日系人向けの商品を取り扱うスーパーでは、職のない日系ブラジル人らがポルトガル語で情報交換していた。
1人は、日系ブラジル人のエドガル・ロペスさん(45)=仮名。大泉町にある大手家電メーカーの工場で、冷蔵庫の組み立てをしていたが、1カ月前に「明日から来なくていい」と言われた。8年前に来日。工場を転々とし、失職は15回を数えた。
別の工場で働く妻の月収約18万円だけでは、長男を高校に進学させられない。「来年はブラジルに帰る。日本は冷たい」と唇をかんだ。
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