2008-10-08

IT専門職者の不足、業務に影響

:::引用:::

情報技術(IT)専門職者の不足が企業の業務に影響を与えていることが、人材あっせんの米ケリーサービスの調査で分かった。


調査対象となったアジア太平洋地域の440社のうち、不足による影響があると回答した企業は80%。シンガポールではやや低く63%だった。シンガポール、豪州、香港、タイ、ベトナムなどの企業を調査した。


IT拠点やシェアードサービス(間接業務の集中処理)センターの域内設置が盛んになり、IT技術者に対する需要が増加したことが背景にある。ケリーサービスの域内幹部、シャンティラル氏は「専門職者不足は急速に深刻な状態になりつつある」と語った。


IT専門職者が不足しているとの理由では、現在抱えているIT技術者の経験が不足しているため、と回答した企業が42%と最も多かった。人材確保に役立つ賃金体系でない、との回答が40%、人材を保持できないとの回答が36%あった。


シンガポールでも、IT技術者の経験不足を理由に挙げた企業の割合が最も多かった。シャンティラル氏は「シンガポール企業は、どの分野で能力不足がみられるかを調べるべきで、それが判明すれば、従業員に訓練機会を提供し、不足を補うことができる」と語った。

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