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中国オフショア開発の最新動向(32)-末富昌幸
今回は、中国市場参入について考えてみたいと思います。
中国オフショア開発と中国市場参入は、一見、別次元の話のようにも思えますが、関連性も非常に強いのです。
現在、中国オフショア開発を行っている日本企業も将来、できることならば、巨大市場中国に新規参入し、大暴れしたいと考えている企業も少なくないのではないでしょうか。
しかし、言うまでもなく中国ビジネスにはリスクが付きものです。安易に進出しても成功の確率は高くはありません。また、今後、中国経済はどうなるのか?販路開拓はどうすれば良いのだろう?私もいつもあれやこれやと考えてしまいます。
世界各国の外資企業と中国企業がせめぎ合う中国市場で成功することは簡単なことではありませんが、チャレンジし甲斐がある価値あるビジネスだと思います。
◆オリンピック終了後の中国経済は?
北京オリンピックが終了し、「中国経済は停滞するのではないか?」と、とりあえず様子見の方も多いと思います。また逆に「オリンピックの経済効果は無視 できるほど小さい」「だからオリンピック終了後、経済は停滞しない」という意見もあります。実際、どうなるかは誰にもわかりませんが、私個人的には後者の 意見に賛成です。
以前から感じていることですが、中国は人口13億人というバックグランドがあり、いまも相変わらず、ごくごく一部の 力だけを使って経済発展しているように感じてなりません。中国は、とてつもなく大きな潜在能力を持ちながら実力を小出しにしつつあるという感じでしょう か?
例えば、上海市と周辺都市である江蘇省、浙江省、安徽省など、上海経済圏と呼ばれる地域だけ考えても、人口2億人を越えると言わ れており、単純計算ですが、日本市場の約2倍に成長する可能性があります。また、内陸部と沿海部の経済格差は相変わらず大きく、まだまだ時間を要するとは 思いますが、この経済格差が少しずつでも均等化していくことを考えると、将来、中国市場は、どこまで巨大化するのか怖いくらいです。
◆「世界の生産工場」から「巨大市場中国」へ
中国は、「世界の生産工場」と言われて久しいです。最近、日本で大きな問題になっている「食の安全」でも、中国への依存度の高さを改めて認識してしまい ました。でもいまや中国は、「世界の生産工場」というよりも「巨大市場中国」と言った方がしっくりくるような気がします。
中国という舞台で、世界各国の企業や中国国内の企業が大小を問わず入り乱れ、激しい企業間競争を繰り広げているという状況です。
また、既に多くの日本企業が業種を問わず、中国特に上海経済圏を中心に多く進出しており、今後も、この傾向は益々顕著になっていくのではないかと思います。
日本と中国を行き来していると、日本では存在する製品やサービスで中国には存在しないもの、逆に中国に存在して、日本に存在しないもの等々、気づくことが多くあります。そんなに無理に捻り出さなくても、ビジネスアイデアは数多く閃くと思います。
私は、もっともっと日本企業や日本の起業家に中国市場参入にチャレンジし、暴れ回って欲しいと思っています。(執筆:末富昌幸)
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2008-10-22
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