佐世保市の長崎国際大(和田光史学長)は今年から外国人を対象に9月編入制度を導入し、中国・アモイ市の厦門大学嘉庚(カコウ)学院の3年生15人の秋季入学を初めて認めた。同大は9月からゼミを開講するなど学習機会の充実化を図り、9月に新学期を迎える中国からの留学生を受け入れ拡大を目指す。
同大と嘉庚学院は2005年に学術教育交流基本協定を結び、一部の履修科目の単位を相互に認める制度を設けた。昨年10月には編入学に関する覚書を交わし、秋季編入学の導入を決めた。
9月中旬に入学式があり、嘉庚学院日本留学コース3年生の15人の入学を許可。今後、同大を卒業するまで、人間社会学部国際観光学科で観光ビジネスなどを学ぶ。
同大は今春、国際交流・留学生支援センターを設立し、生活支援対策などを拡充。留学生の学習目的や進路に沿うように、ゼミの担当教授21人による個別面接会なども開いた。
同センターは「日本人学生の欠員を補充するためではなく、大学の生き残りをかけ積極的に留学生のニーズに対応していきたい。地域との交流の場を増やし、アジアと日本の相互理解を図っていきたい」としている。
今回の秋季編入学で同大の中国人学生は初めて200人を超え、中国人が留学生全体の87%を占めた。
=2008/10/01付 西日本新聞朝刊=
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