東京都中小建設業協会(渡辺忠司会長)は14日、人材マッチング事業を始めたと公表した。都中建ホームページ 上にマッチング用のウェブシステムを構築し、技術者が不足している企業と技術者が余っている企業を結び付ける事業で、7日からスタートした。また、大手と 中小では、部資材の単価に大きな開きがあることから、都中建部資材有限責任事業組合を4月28日に立ち上げ、資材を連携購入することで、部資材を安価で会 員企業に提供していくことも明らかにした。
人材マッチング事業は、繁忙期の異なる企業間を結び付け、技術者をやりくりするのが狙い。具体的には、会員登録した上で、技術者が不足している企 業や一部工事を外注したい企業は、工種や必要な技術者の資格など具体的な案件をシステムに登録する。一方、技術者を余分に抱えている企業や工事を受注した い企業は、システムから登録した案件を検索し、条件に合うような案件があれば、相手企業に問い合わせメールを送る。
都中建は、マッチングの場を提供するだけで、契約には関与せず、具体的な契約交渉は、企業間で行う。
網走建設業協会(菅野伸一会長)とともに2007年12月に試行を始め、土木工事で受入15件、送出14件、建築で受入14件、送出13件の案件登録があり、うち土木1件、建築1件で技術者の受入・送出があった。
建設労働者雇用改善法に基づく「建設業務労働者終業機会確保事業」は、技能労働者を同一の建設事業主団体に加盟する建設企業を融通する仕組みだ が、都中建が構築したシステムは、技能労働者ではなく、内勤の技術者が対象で、システムに会員登録すれば、違う建設事業者団体の企業間でも送出・受入でき る。
都中建では、他団体の活用も考えており、トライアル会員として都中建や網走建協会員企業以外にも門戸を開き、実際に試してもらい正式に会員登録してもらう。
一方、都中建部資材有限責任事業組合は、企業規模による資材調達有限責任事業組合のデメリット解消するのが狙いで、メーカーなどから同組合が部資材を一括購入することで、安価に部資材を手に入れ、会員企業に還元する。会員企業に対しては手形での購入も認める。
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